ウサギ




長い夏休みが終わり


俺は久しぶりに学校に通った。




でも、あいつのことを考えてしまう。



あの女…俺がいない間、死ぬんじゃないかって…。




早く…ビジネスホテルに戻りたい…。






「おっす!健太、一緒に帰ろう。」



秀吉は笑顔で俺を誘う。


俺たちは一緒に校門に向かう。



そういえば、こいつと姉貴っていっつも仲が良いよな。



「姉貴とケンカとかしないのか?」


靴を履き替え、げた箱のふたを閉める秀吉に問う。



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