ウサギ



俺たちは場所を変えて公園で話し合った。



「なぁ…どういうことなんだよ…。」


全く理解できてない俺。


こんなとき理解力が欠けてしまう。



「言っただろ、俺は利佳子と浮気してたんだ。」



ベンチ座る秀吉が頭を抱える。




「あたし全部思い出したんだよ。


フリーターで住む家もないあたしに千里が手を差し伸べてくれて千里の家で住むようになり


ある日、彼氏だと千里に紹介された秀吉に恋をした。



千里と付き合っていると知っててもあたしは秀吉と付き合いたくって何回もアタックして



秀吉は千里にバレない程度ならと折れてくれたんだ。」




自信に満ちた声で言う女。


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