私は神を信じない
久々に入るお風呂。ホテルとはこんなものなのか…初めての私にはめずらしいものだらけだった。
「早くしな、今さら嫌だはなしだぞ」
「わかってるよ、もうちょっと待てないの」
男というのがどんなものかまだ知らない私だが恐怖は感じなかった。
「いいかい?いくよ」
「うん、すきにしなよ。お金もらってるんだし」
ゼンギも早々に私は女への一歩を踏み出した。
「痛ッ」
「初めてだからなぁ、でもやめないよ」
「いいよ、気にしないで」
ホントはとても痛くて泣きたかった逃げ出したかったが自分の中の何かが許さなかった。
これにたえれば美佳との楽しい生活が待ってる、それだけを信じて私は耐えた。
< 19 / 27 >

この作品をシェア

pagetop