おさなな・ぺっと
健太は子どものころから整った顔立ちをしてて、クラスの女の子たちの憧れのまとだった。


あたしだって負けてなくて、自分で言うのもなんだけど、すごく可愛らしい女の子だったわ。


男の子からも人気があった。


それでもあたしには健太しか見えてなくって、健太もあたしだけしか見てくれなかった。


そこからは自然な流れ。


「ねぇ結菜、俺たち結婚しようね」


異性の幼なじみがいたら、きっと誰でも経験するよね。


あたしたちもやっぱりおんなじで…。


でも、あたしも健太も本気だった。

小さいからこそ、そういうことに本気になれるんだと思う。
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