おさなな・ぺっと
*第3話*クラス
中学の入学式は、健太と行かなかった。
というか、行けなかった。
「ね~、お願いお願い行こうよ、お願いお願いおねが…」
「うぜーんだよオマエ!!テメーの友だちとでも行けっ」
年を重ねるごとにますます口の悪くなった健太は、こんな暴言をはいて電話を切った。
むなしいツーツーという音を聞きながらも、へこたれないあたし。
いいもん、健太と一緒に入学式に行けないだけだから。
同じ学校に通えるだけでいいんだ。
というのも、健太には私立受験の噂があったから。
というか、行けなかった。
「ね~、お願いお願い行こうよ、お願いお願いおねが…」
「うぜーんだよオマエ!!テメーの友だちとでも行けっ」
年を重ねるごとにますます口の悪くなった健太は、こんな暴言をはいて電話を切った。
むなしいツーツーという音を聞きながらも、へこたれないあたし。
いいもん、健太と一緒に入学式に行けないだけだから。
同じ学校に通えるだけでいいんだ。
というのも、健太には私立受験の噂があったから。