季節のあいだに
学校に行くと、まず上靴の中には大量の画鋲。
そしてロッカーの中には手紙が…
開くと【死ね】の文字。
教科書の中はいたずら書きだらけで、ひどい時はゴミ箱に捨てられてたの。


もちろんクラス中の女子は、あたしと話してもくれない。



このこと、奈津には絶対内緒にするって決めた。
奈津は絶対、自分のせいだって言うから。


「なんかあったん?元気なくない?」

って奈津が聞いてくれても

「なんもだよ〜!疲れてんのかなあ笑」

って笑って答えた。


ほんとは笑う元気なんて、1ミリもなかった。



そしてあたしは奈津を避けた。

出来るだけ話さないように、近づかないようにって…
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