季節のあいだに
「ほいで亜希は〜?」


「…ん?」

泣きじゃくるあたしを優しくなだめながら、奈津は聞いたの。


「亜希は俺のことどう思ってるん…?」


ちょっと心配そうに聞く奈津。


あたし、奈津への思いが、今まで言えなかった思いがね、一気に溢れたんだ。

「…好きぃ」

この言葉を言たのは、ほんとにあたし…?

こんなに素直になれた…?

すべては奈津のおかげなんだよね。
< 23 / 24 >

この作品をシェア

pagetop