禁断の惨劇
もうあの頃は思い出したくない。
…お!
気付けばこんな時間か。
喫茶店に行くか。
何故か分からないけど喫茶店に近付くごとに足取りが重たく感じた。
無意識に感じているのだ【何か】を
―…着いた。
喫茶Dear。
昔からのたまり場。
外装は昔から変わっていない。
少し古びた木造なのだが
そこが逆に良い。
落ち着くし雰囲気が良いのだ。
なにより店長が気さくな人で物知りで暇をしない。
パソコンに詳しくいつもコーヒー片手にパソコンをしている。
昔、アキバで店長をしていたとか噂があったりなかったり
『…よう!
なにボーっとしてんの』
雅樹!
気付かなかった。
『とりあえず中入ろうぜ』
『…で、話ってなんなんだ?』
少し躊躇いながら雅樹は口を開いた
『あいつが死んで何年だっけ?』
…その話か。
『6年だな』
『そうか…随分経つんだな…
実はな、わかったんだよ』
嫌な予感…
『なにがわかったんだ?』