君はここにいた。



 ドスッ!




「おわっ!」



 
 何かにぶつかった。

 自転車ごと突き飛ばされる。運が悪いことに、そこには水路があった。



 バシャーン



 激しい音をたてて、俺は水路にダイブした。
 汚い泥水が口の中に入る。



 最悪…




「うっわ…大丈夫か?」


 ふと、上から声がする。

 

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