涙はいつか枯れますか?




本当に
いつもと変わらなく過ごした

でも
彼の親に会ったとき
"会うのはこれが最後なんだな"って思ったよ

彼の部屋に入って嗅ぐ
いつもと変わらない匂いも
"今日が最後なんだな"って思ったよ

布団もジャージも
彼が小学校の頃、工作で作った紙ねんどのも
なんかのトロフィ―も
机の上のハサミやクシや爪きりも




気持ちがついていかない

時計はひどい…
あたしの気持ちをお構いなしに
どんどんと時間を刻んでゆく





そして―…
タイムリミットが近づく…


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