片想い
出会い
あたし“嘉山理沙”とあなたとの出会いは小学校3年生の時だった。
いつもと変わらず過ごすはずだった。
「理沙ぁ、早く帰ろー?」
友達の杏奈があたしに声をかけた。
急いで帰る準備をし、
杏奈と一緒に教室を出た瞬間、
「コレが嘉山理沙。」
「ふーん。かわいいじゃん。」
あたしはこの時初恋をした。
ひとつ上の佐藤海斗に・・・。
あたしはもともとかわいいと言われることも少なく、
たまにいわれるその言葉がとてもうれしかった。
海斗はさっきも言ったようにひとつ上で、サッカー部に入っているらしい。
顔は・・・まぁサッカーって感じがする顔だった。
背は低いが、クールな感じだ。
あたしは自分の顔が恥ずかしく、とっさに隠れた。
杏奈は不思議の思ったのかどうしたの?と、聞いてきた。
あたしはしゃべることができなく、とっても胸が苦しかった。
この気持ちが恋なんだぁ・・・。
この日は1人で帰った。