おてんば×プリンセス★
「お前、今自分が何をしたか分かってんのか?」


え?


「…?」



「王子を今突き飛ばしたんだぜ。」


「…。」


「わかってるよな?」


「でも!」


「でも?」


「嫌なんだもん!!お腹らへんが疼いて、変な声が出るし。


イヤなんだもん!!」


「ふ〜ん。」


私はベットから飛び降り、部屋の隅っこにあるソファーに座った。


それからしばらく泣いた。


触れられることが怖かった。


気持ち悪かった。


だから、泣いた。


声を押し殺して。


その間に自信過剰バカは、性格ブス子とキューちゃんを抱いた。



二人の声が一晩中部屋に響いた。



< 20 / 34 >

この作品をシェア

pagetop