再会
俺は外来日が月曜日と水曜日と決まっていた


今日は月曜日


オマケに正月休み明け


いつもは4つある診察室のうち、3つの診察室しか使わないが、今日は多少の混雑を予想して、普段使わず処置室にしている1つの診察室を利用して、4人のドクターで何とかこなしていた


「原田先生、次の患者さんです」


診察室のデスクにカルテが置かれた


俺は自分の目を疑った


この名前は…もしかして…


ドキドキし始めた心臓の動きを抑えられるハズもなく、鼓動はどんどんスピードを増す


俺は震える指で卓上マイクのボタンを押し、待合室に通じるマイクを通して女の子の名前を呼んだ






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