再会
そんなこと言ったって…勝手に体が動いてたんだから仕方ねぇだろ…


椅子に座ると祐未がカウンター越しにおしぼりを持って来た


「あの…」


祐未が口を開きかけた時、正彦が遮った


「彩ちゃん、大丈夫?」


「ええ…あの人、いつもああなんです…」


いつも?


じゃあ祐未はいつも触られてたってことか?


「彩ちゃんも我慢するしかないんだね」


「ええ…まぁ…お得意様ですし」


正彦が席を立った


祐未が俺の方に顔を近付けてくる


「原田…さん…」


俺はこの時、祐未からのお礼の言葉を期待していた





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