再会
10時過ぎて店に向かう


ドアを開けて中へ入って祐未の姿を探した


ボックス席で、俺に背中を向けている女性がいる


あれだ…


「いらっしゃいませ」


俺はカウンターに座り、ママからおしぼりを受け取った


ママは俺のことを覚えていて話しかけてくる


「あの…彩ちゃんのお知り合いですか?」


そう言って水割りを差し出す


「ええ…でも、彼女…なんていうか…つかみどころがないっていうか…」


「彩ちゃんも色々大変なんです。わかってあげてくださいね」


ママはそう言うと他の客の水割りを作り始めた


色々大変…か…




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