再会
この中で、俺の目の前にいる彩が祐未だと知っているのは俺だけだよな?


娘だって俺になついている…と思うんだけど…


それだけで俺は他の奴等と違い、お前等の知らない祐未を知ってるんだという優越感に浸っていた


本当は、ただの知り合い…


でも…接客をしている祐未を見ていたら、そう思わずにはいられなかった


色々な客のスケベ話に付き合いながらお酒を飲み、時には体を触られる


イヤだと言えずに、上手く誤魔化す術(すべ)を覚えていく


女1人で子供と生きていく為には、そうしないと生きていけないのか?


祐未がそこまでしなければならないのには何かワケがあるんじゃないだろうか


俺は、どうしてもそのことが気になり、祐未の仕事が終わるのを待つことにした




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