天使の中身は悪魔なお姫様!?



「あの・・・、」


彼女はオレから離れかけた。

とっさに声が出た。


「はい??」


彼女は栗色の髪を揺らし、振り向いた。



「えっと・・・」


意味もなく呼び止めたから、何をゆーうたらええか迷う。


落ち着け!
オレっ!!

この状況は得意の“王子様”で切り抜けたらいいねんっ!!



1人でツコッミを入れ、王子様の準備。



「あの・・・??」

「名前、教えてくれへん??」


い.言えたっ!!


少し偉そう、少し幼く・・・が王子のモットー。



彼女は微笑んだ。



「源 亜子。今度会ったら亜子ってよんでな。それじゃあ。今日はありがとう。」


彼女・・・いや、亜子は笑みを浮かべて、去っていった。





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