雨女がくれた恋の奇跡
「早く行きましょうよ」


「時間ももう8時だし、島田も綾野さんもいい仕事した後はグゥ〜と一杯やりたいでしょ」


立花の言葉にぼっと頭に浮かんだのは、


冷たいビールをグッっ飲み干す自分を想像していた俺は


「早く会社を出よう!」と行く気満々の気持ちのまま、俺は立花と綾野を連れて、3人で会社を出た。


会社の正門の前で3人で傘を片手に持ちながら曇った夜空を見上げた俺は


「雨も止んでるし、立花。綾野。行くぞ」


俺は足どり軽く2人の部下を飲みに連れて行った。


会社を離れて、先頭を歩く先輩に俺は歩きながら、


「先輩。張りきっていますね」と話しかけた。


歩きながら話しかけてきた。綾野に俺は


「昇進のチャンスを認められたし、今日は誰かと飲みたいんだ。付き合ってくれ」


俺も工場長に注意されたけど、お互い生き生きとした顔で話しながら、


先輩のオススメする居酒屋に足を進めた。


「そうですよね。工場長からも業績を認められたんですもんね」


島田と綾野さんの後ろをついていくように、


歩いていた私はその話しを聞いて、昇進について詳しく知りたかった。


「島田。工場長に昇進の可能性を認められたの?」


後ろにいた立花が俺が昇進することについて、


俺に話を聞いてきて、その答えに俺は・・・


「その話しはゆっくり居酒屋で飲みながら、話しするから待ってろよ〜」と陽気に話した。


俺の隣を歩いていた綾野に悩みがあることを、俺は忘れて無かった。


飲みながらでも、相談に乗ってあげようと思った。俺は綾野に話しかけた。


「それと綾野。お前が抱えている悩みもついでに聞いてあげるから」
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