雨女がくれた恋の奇跡
「綾野。悩みは消えたか」とお昼ごはんを食べながら、先輩は俺に話しかけて来た。


俺はこう答えた。


「えぇ悩みは消えましたよ」


俺の言葉に先輩は


「そうか。それはよかった〜」と納得した顔をして言っていた。


「綾野さんよかったわね」

「元気になったんだね」


立花さんが俺を励ますことを言ってくれた。


俺はいい親友をもったと心から思った。


「お前は気が弱いところがあるからな〜」


「でも元カノに言われた。言葉は気にするなよ」


「お前を好んでくれる女だって、いるんだからな〜」と陽気に言われて、


休憩している頃に佐藤工場長が俺たち3人が座っている席の隣に来て、座り


「楽しそうに話ししているな〜」と声をかけて来た。


「島田。綾野。立花。お前ら3人は仲がいいな〜」


そこで先輩が工場長にこう話した。


「俺たち親友みたいなものですから」


「そうか〜」


「私からしてみればお前たち3人は娘。息子。のような存在だからな〜」


「この歳でひとり息子を亡くしているから、そう思えるだよ」


「今度うちに来て、一緒に飲まないか」


「カミさんも料理が上手だし」


工場長の話しに島田先輩が

「めずらしいですね」


「行きます。行きます」


「綾野と立花も連れて行きますから」と先輩は喜んで工場長に話していた。


俺も立花さんも先輩の言葉に打たれて話した。


「工場長が誘ってくれているんだから、ぜひ行きますよ」


「そうですよ。ぜひ行かせて下さいよ」と私も賛成した。


先輩が工場長の息子さんについて話し始めた。


「どうして息子さんは亡くなったんですか?」


「息子は交通事故で亡くなったんだ」
< 28 / 76 >

この作品をシェア

pagetop