雨女がくれた恋の奇跡
「再び逢えたら、そのときには私から、想いを伝えたかったから、光を逃したら、もう恋はないのかなぁって」


「考えていたから」


「実は私はまだ一度も恋愛なんてしたことがなくて、この人だと思える人が」


「今まで見つからなくて・・・」とアイリは今までの恋愛について、話してくれた。


俺はこう答えた。


「一度も恋をしたことがないんだ〜」


「そうなんだ〜」


「そこで私は偶然にも光と出会ったわけだよぉ」


「じゃ俺がアイリに選ばれたみたいだね」


「はい!私が選んじゃたかなぁ」


お互いの電話から、笑い声が聞こえていた。


俺はカーテンを少し開けて、窓から雨が降り続く外を眺めながら、


アイリに電話をしていた。

「アイリは俺が住んでるアパートの近くに住んでいるの?」


「ほら同じスーパーで買い物していたから」


「うん光が住んでるところから、ちょっと外れた場所でひとりで住んでいるよぉ」


人間の目から、見ればただの雨水がたまっているようにしか見えないけど


そこには私のようなゼリー状の生命体にしか行けない深い深い別の入り口がある。


私が住んでいる水の世界は人間に姿を変えているときには
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