雨女がくれた恋の奇跡
ドアを開けて、「ただいま」と私は妻に声をかけた。

「あなたお帰りなさい」


「夕飯食べる前にお風呂に入る?」


「それとも先に夕飯を済ませる?」


「そうだな。じゃ先に風呂に入るよ」


上着をハンガーにかけている妻に伝えた。


「あ〜それと明日うちの会社の部下を家に招いて、一緒に飲むことになったから」


「そう分かったわ。明日お仕事が終わったら、真っすぐ会社の人たちを連れてくるの?」


「うん真っすぐ家に来ることになったから」


「じゃ風呂に入ってくるよ・・・」


お店に入ったら、いらしゃいませと言われて

「何名様ですか?」


「2名様ですね。こちらへどうぞ」


「ご注文がお決まり次第に声をかけて下さい」


「はい分かりました」と俺は言った。


「ファミレスってスーパーで売ってない物が食べれるしいいお店だね」と私は呟いた。


俺はそれを聞いて、当たり前のことなのに俺は意味が分からなかった・・・。


「アイリってあんまりファミレスとか行く機会が少ないのかな」


「えぇ・・・私なんか・・・変なことを言っちゃた・・・」


「人間の世界では常識なのに、変わった言い方をしたかな・・・」


私は心の中で独り言を呟いて、


光が話しかけて来た。


「アイリってファミレスとかあんまり行かないんだね」


その言葉に私は・・・。


「えぇ私あんまりファミレスとか行く機会ないよぉ・・・」

「誘ってくれるお友達とかいないし・・・」
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