雨女がくれた恋の奇跡
「ファミレスに来たんだからなんか注文しようか」


俺は店員さんに話しかけた。


「すみません!」


「はいご注文ですか?」


「アイリ好きなの頼んでいいからね」


メニュー表を見ていた私は

カルボナーラのパスタを注文した。


「私はカルボナーラパスタと飲み物はオレンジジュースでいいです」


「俺は食べたい物がないから、アイスコーヒーで、お願いします」


「はい分かりました。ご注文ありがとうございます」

「光はなにか食べなくていいのぉ?」


「俺は今はなにも食べたくないんだ」


「そうなんだぁ。分かった」


「さっきの話しの続きなんだけど、話してくれる?」

「うん!」


「私は食べに行くより、作ったり。買って食べる方が多いかなぁ・・・」


それを知った。俺はアイリが言っている意味がやっと分かった。


「じゃアイリは料理は上手なんだね」


「はい!上手ですよぉ」


光と向き合いながら、私は心の中で思った。


私は何を言っているんだぁ本当はそんなんじゃないのに・・・と


「食べてみたいな〜アイリの手料理を」と言ったら、

私はこう言った。
< 52 / 76 >

この作品をシェア

pagetop