雨女がくれた恋の奇跡
「光なら受け入れてくれるよね・・・」と心の中で、独り不安を取り除くように言い聞かせて、思っていた。


「夜になったら、外に出て、光のアパートに行って、光が帰って来るのを待とう」


「私が死んだら、水になって、溶けて行くだけなんだよね」


「今月には光とさよならだけど仕方がないよ」


降らせた雨のおかげで、水たまりにも水が溜まったので、雨が降るのを止めた。

私が祈りを解いたら、雨は自然と止んだ。


夕方の5時になって、今日は工場長が仕事を切り上げようと上司の俺に言ってきたので、


「綾野。立花。相田ちゃん工場長の命令で、作業は終わりだよ」


みんな私服に着替えて、タイムカードを押して、


みんなで会社を出た。

「さっき一時的に降っていた雨も止んでよかったし」

「工場長。行きましょうよ」島田にそう言われて


「よし私の家に行こう」となった。


「工場長。今夜はとことん付き合いますよ」と島田が歩きながら、私に話して来た。


私は歩きながら、島田と肩を組みながら、こう話した。


「おぉ島田。今日はただで飲めるんだから、私の誘いに感謝しなきゃダメだからな〜」
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