*イチバンチカク*
第一話 初めての失恋
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「ヴェネットっ!早く!」
「待ってください、姫!」
まだ小さな私は、あなたが側にいるのが当たり前だった…
当たり前すぎて…気付けなかったのね…
「まったく、もっと気を付けていただかないと…」
そう言いながら、私を抱き上げるヴェネットの腕が…いつもすごく温かかったこと………
「ねぇねぇ」
「何ですか?」
「大きくなったらヴェネットのお嫁さんになりたいわ」
「……ありがたき幸せ…」
――――――
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