*イチバンチカク*
やっと言えた…あなたへの思い…
「騎士という身分でこのような事を申し上げるのはいけないと承知のうえであなたに伝えたい…」
俺はゆっくりと立ち上がった。
「私と…結婚していただけませんか」
一生…あなたを離さない…
「…喜んで」
そう言ってドレスの裾を持ち上げで頭を下げる姫。
俺はその体を抱き上げるとそのまま姫に告げた。
「もうあなたを離さないッ!!」
ずっと言えなかった愛の言葉…
その言葉を…違える事はないでしょう…
抱き合うふたりを、たくさんの歓声と暖かい拍手が包み込む。
しばらくの間、闘技場からは歓声が消える事はなかった…