王子様とツンデレ姫
「さよならっ!!!」


強く言った。

「あと…」

ーバシッ!

力いっぱい修哉をブっ叩いた。


「もう、二度とあたしに話しかけないで!」


そう言ってあたしは走り出した。



外に出た。

雨が降っている。
土砂降りだ……。

でも、あたしは、かまわず走った。

悲しい。
苦しい。

さよなら修哉。


さよなら初恋。







さよなら……3年間、ありがとう……。



雨で流した。
すべてを。
流した。



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