さよならさえも言えなくて
『ありがとう。じゃあ妃芽は俺の彼女って事でいいんだよね?
あ、名前で呼んでいい?俺のことは巧海って呼んでいいから』
返って来たメールを読んだ瞬間、顔が熱くなっていくのが分かった。
“妃芽は俺の彼女”
その言葉があたしの心を締め付ける。
「……巧海」
1人で呟いて、1人で赤くなる。
名前で呼ぶなんて、本当に恋人同士みたいだ。
恋人同士なんだけど……そう思うとまた顔が熱くなるのを感じた。
今日からあたしは巧海の彼女で、巧海はあたしの彼氏なんだ。
やっと実感が湧いて来て、今まで感じた事の無い感情が溢れて来た。
それは喜びに似ているけれど少し違っていて、喜びもあるけれど、それだけじゃなくて。
これからは恋人として巧海と過ごせる時間への期待だとか、明日からどう接すればいいのかとかいう不安だとか、そんな感情が混ざり合って、言葉じゃ表せられないような気持ちにさせる。
それでも、1番に感じるのは喜びだった。
嬉しくて嬉しくて嬉しくて、夜もなかなか寝付けなかったのを今でも覚えている。
あの日から、あたし達は付き合い始めたんだ。
あ、名前で呼んでいい?俺のことは巧海って呼んでいいから』
返って来たメールを読んだ瞬間、顔が熱くなっていくのが分かった。
“妃芽は俺の彼女”
その言葉があたしの心を締め付ける。
「……巧海」
1人で呟いて、1人で赤くなる。
名前で呼ぶなんて、本当に恋人同士みたいだ。
恋人同士なんだけど……そう思うとまた顔が熱くなるのを感じた。
今日からあたしは巧海の彼女で、巧海はあたしの彼氏なんだ。
やっと実感が湧いて来て、今まで感じた事の無い感情が溢れて来た。
それは喜びに似ているけれど少し違っていて、喜びもあるけれど、それだけじゃなくて。
これからは恋人として巧海と過ごせる時間への期待だとか、明日からどう接すればいいのかとかいう不安だとか、そんな感情が混ざり合って、言葉じゃ表せられないような気持ちにさせる。
それでも、1番に感じるのは喜びだった。
嬉しくて嬉しくて嬉しくて、夜もなかなか寝付けなかったのを今でも覚えている。
あの日から、あたし達は付き合い始めたんだ。