さよならさえも言えなくて
帰りのHRが終わると直ぐに巧海があたしのクラスまでやって来た。
「今日も遅くなると思う。
ごめん」
申し訳なさそうな顔で巧海はそう言った。
巧海の肩にかかっているバッグにはサッカーボールのキーホルダーが付いている。
それが太陽の光を反射し、眩しくて思わず目を細めた。
「全然平気だよ!
あたしが勝手に待ってるだけだし。
部活頑張ってね!」
あたしが笑って手を振ると、巧海は廊下を走って行った。
段々と小さくなる背中を、見えなくなるまで見続けた。
ふぅ、と一息つくと、問題集の置いてある自分の席へと戻る。
待ってる間は、いつも勉強をしている。
お陰でテストの順位が付き合う前に比べて50位上がった。
順位が上がったのは嬉しいけど、勉強が好きと言う訳ではない。
それに冬の間は待ち時間も1時間位で済んだが、今の時期は日が長く、3時間近く待たなくてはならない。
「今日も遅くなると思う。
ごめん」
申し訳なさそうな顔で巧海はそう言った。
巧海の肩にかかっているバッグにはサッカーボールのキーホルダーが付いている。
それが太陽の光を反射し、眩しくて思わず目を細めた。
「全然平気だよ!
あたしが勝手に待ってるだけだし。
部活頑張ってね!」
あたしが笑って手を振ると、巧海は廊下を走って行った。
段々と小さくなる背中を、見えなくなるまで見続けた。
ふぅ、と一息つくと、問題集の置いてある自分の席へと戻る。
待ってる間は、いつも勉強をしている。
お陰でテストの順位が付き合う前に比べて50位上がった。
順位が上がったのは嬉しいけど、勉強が好きと言う訳ではない。
それに冬の間は待ち時間も1時間位で済んだが、今の時期は日が長く、3時間近く待たなくてはならない。