遠くて温かい
「じゃーん!」

駆の目の前につきだしたのは…。

「おぉ!すげぇ!」

素早く手に取りじーっと見つめる瞳は子供みたい。

「この時計でしょ?買い逃したの」

「…そう。どうして手に入ったんだ?限定品でなかなか手に入らないのに…」

「…」

「発売日の二日前から並んだ10人だけが手に入れたって聞いたけど…。俺、出張で並べなかったんだよな…」

「…」

「…」

「…」

「…って、まさか…並んだのか?」

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