甘ぃ恋は俺様な君と
第4章−絡まる糸−
バレた?
ガチャ
部屋を出ると佳祐と目が合う。
少し照れながら、
「おはよう」
と言った。
「何?朝から誘ってんの?」
と微笑む顔は王子様なのに…
発する言葉は有り得ないもの。
「な…!?訳ないから…!!」
「嘘だよ、顔真っ赤だな?」
朝から変な事言うからじゃん!!
寮を出て、学校へ行くと何故か廊下に人がたくさん居る。
『嘘ー?』
『イヤァァァァ!』
『何で?!この女と?!』
とあちこちから声が聞こえる。
誰か何かしたのかな??
「どうしたの?」
あたしが声をかけると、皆が一斉に後ろを振り返り、あたしを見た。
え?何…?怖いんですけど…