甘ぃ恋は俺様な君と

「じゃあそろそろ」

と言いながら佳祐があたしの手を引っ張った。

菊先は、お大事になー!と言いながら腕をぶんぶん振る。


特別寮に着き、エレベーターに乗る。

「さぁて、さっきは何で大人しく来なかったのかなぁ?」

何て黒い笑みを浮かべながら言った。

そんな事言われたって…

「行く必要無いじゃん?」

思った事そのまま言ったもんだから、あたしは佳祐に頭を叩かれた。

「痛い!」

「お前誰に口聞いてんだ?」

怖っ…

「佳祐」

と言った瞬間に30階に着いた。


チッと舌打ちをしながら佳祐はあたしの腕を引っ張った。

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