甘ぃ恋は俺様な君と
「皆おはよう」
ニコニコしながら教室に入って来た利弥。
すると女子皆が
「おはようございますぅ!」
と猫被りのような甲高い甘い声で言った。
さっきと全然違うよ…
「騒がしかったけど…どうして?」
お前のせいじゃ!ぼけ!!
どうしてくれんの?!
女子ほとんど敵に回しちゃったよ?!
やめてよ…マジ勘弁
「ねぇ利弥様ぁ、川田さんの事好きって本当ですかぁ?」
猫撫で声で言う、リーダー的な女子。
髪をクルクルに巻いてて、いかにもお嬢様ちっく…
「え?本当だよ」
やめてくれ!
「利弥君!何言ってるの?!」
利弥 “君”を着けた。
マジまた絡まれるのヤだ…!女子は本当怖いんだよ?!嫉妬とか嫉妬とか…
「“君”?いつもは利弥なのに?」
余計な事を言うな!!こんの馬鹿野郎!!あたしの高校生活どぉなると思って…
「あ、川田さんの事虐めちゃダメだよ?もし虐めたら僕皆の事嫌いになるからね?」