Memory's Piece
ケロッとした顔で悪びれずに笑う零一に軽い頭痛を覚えつつ、内心、ボクはホッとしていた。
無邪気でいて思慮深い零一は、ボクにとって結構重要な人物。
桃亜姉や波狼や頼兎に対して感じている感情とは少し違うけど、大事なのに変わりはない。
「はろクンに会うのも久しぶりねぇ~♪いゃぁー!レイちゃん照れちゃう~♪」
まぁ・・・・・・こんなんだけど。
クネクネと体をよじらせて妄想に走る零一に本格的に頭痛を感じてボクは頭を押さえた。
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