Memory's Piece
ボクは月夜見に少し力をかけて首元に当たる加減をちょっとだけ強くしてやった。
実際は月夜見は切れ味が素晴らしいから微々たる力で当ててるだけなんだけど。
「・・・・あー、悪ぃ。
あんまりにも似てる奴がいたから・・・。」
脅しが効いたのかどうかは定かじゃないが死に神は、ほんの少しだけ申し訳なさそうに謝って、まじまじとボクを見つめて
「・・・・・・お前、まさか、ミ」
と何やら言おうとする。
「とにかく、ボクは今、大変ご立腹だ。
何に間違えたかキッチリ説明してもらうよ、ルーキー」
無理矢理それを遮ったのはどうでもいいようなことを言われるのが面倒だったから。
さっさと本題に入って貰わないと困る。
というかボクが何だって言うんだよ。
面倒そうなのでギッ・・と睨み付けると死に神は
「・・・つーか俺、ルーキーっつー名前じゃねぇし」
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