Memory's Piece
うんざりしたいのはこっちなんすけどと言いたくなるような態度だ。腹立つ。
「フンッ。ボクの知ったことか。
名前を呼んで欲しいんだったら名を名乗ればいいだろう?」
「頼兎」
頼兎・・・?
・・・・・・・・・んんっ!?
面倒くさそうに言われた名前にボクはびっくりして思わず月夜見を引いてしまった。
まじまじと死に神の顔を眺めて
「・・・・何か君、何処かで見たような覚えがあるんだけど。」
と尋ねてみる。なんだっけ。喉のここら辺まで出てきてるような・・・。
困惑しながらそういうと死に神クンは、
「生憎俺は、ネコ耳ゴスロリ女の知り合いは居ないぜ」
と言いやがる。
・・・・なんてむかつく物言いなんだろうか。
ふてぶてしいにも程がある。
笑顔を崩さないようにしつつ、イライラメーターがMAXになりかけてついつい眉間に皺が寄っていく。
これじゃあ、ボクの可愛い顔が台無しだ。
「.........ブッ殺されたいのかな、君は?」
「ブッ殺されたくないっす」
「...とりあえず頼兎、自己紹介を8字ピッタリで説明要求」
「ただの奪還者です」
「16字なんだけど?倍なんだけど?」
「漢字変換したら8字ピッタリだ、問題ねぇ」
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