Memory's Piece
「普通は君みたいなルーキーが、こんな大層な武器買える筈ないし.....。
どんなコネで入って来たか知らないけど、君は一体何者なのさ?」
何者であるにしろ、ただのルーキーでないことは確かだ。
警戒しつつ、頼兎の首元に月夜見をまたあてがう。
動いたら瞬時に切るつもりで。もちろん、殺しはしない。
いろいろ聞きたいし。
「悪いけど、俺はアンタが思ってる程大層なルーキーじゃねぇよ」
「その武器、普通の武器じゃないよね?」
「って、話聞いてるか?」
「君、マジで何者?」
聞いてるわけないでしょ。と心の中で一蹴しつつボクはジロジロと頼兎を眺める。
ルーキーかルーキーじゃないかは見分けられる自信があるからコイツは間違いなくルーキーだと言い切れるけど、待遇というかそういうものが一般のヤツ等とはわけが違う。
何処かの学校の制服のような防具も、入ったばかりのルーキーが手に入れられる物ではない。
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