Memory's Piece
ふ~ん・・・。
ゴミ虫女の名前は麻衣っていうのか。・・・・・そうかそうか。
・・・・・・なんて勿体ない名前なんだろーね。
君の名前は糞ゴミ虫で充分!!
「生憎、ボクも君みたいにブリブリしてるゴミ虫は嫌いだっ!!」
ブリブリしながらビルの上へと逃げるゴミ虫女を追いかけてボクも地面を勢いよく蹴る。
動きは優雅に、かつ静かに。それがボクのポリシーなのにゴミ虫女の動作は一つ一つが荒くて乱暴で、ドタバタしてる。
ここで改めて感じるけど、ゴミ虫女はボクにとってやっぱり生理的に無理な存在だ。
というか、存在的に無理。
「ほらぁ、妖猫サンっ♪
隙間だらけよぉー!?」
「はっ、そっちこそ!!
ゴミ虫は地面に埋もれてるのがお似合いだ、よっ!!」
飛び上がって月夜見を避けたゴミ虫女を、一線して叩き落としたボクはフンッと鼻で笑い飛ばす。