Memory's Piece

疑惑の視線を腕に送っていると

 
「あぁ、言い忘れてた。」


とゴミ虫女が不愉快なほど明るい声をあげた。


「ナイフに、毒塗っといたの♪」


「なっ.........!?」

ゴミ虫女の言葉に頼兎は驚いた声をあげる。

・・・・・うん。予想通りってカンジ。


「ま、マジで......ゴミ虫だよね、君」


「ふふ、妖猫サンは後から頂いちゃうよん♪
アンタが苦しんでる間にルーキー君の核戴いちゃうし?」


「......頼兎、逃げ...」


ボク一人なら、いけるけど頼兎がいるとなれば話は別だ。

何かを守りながら戦うとなれば流石のボクでも、負け確実。

それにやられてもらっちゃ、ボク怪我損だし。

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