Memory's Piece
え・・・・。アレ、ダレ??
一瞬、頭の中が真っ白になる。
頼兎って実は、キレると質が悪いやつとかそういう・・・・??
今度は違う意味で、頭の中がグルグルと回る。
このゲームの中では、ああいう奴も珍しくない。
・・・・二重人格とか、さ。
リアルでは、隠れててもこのゲームの中はいわば精神の世界だかんね。このゲームではリアルで隠しているような性格とかが全部現れる。
意外な一面、発見だ。
・・・・というか、最初っから戦えるなら戦えよ。
ホッとして、・・・というか、拍子抜けして、ボクは脱力する。
なんか、無駄に疲れた。
一つ、文句でも言ってやろうかと頼兎を見たボクはスローモーションのように頼兎が倒れるのを見た。
「頼兎!!」
地面と頼兎の間に滑り込んで、名前を呼んでも反応はない。
実は、ナイフが体を掠めてたりとかしてたんだろうか??
慌てて、頼兎の体を見回すが、それらしき傷はない。っていうか、この穏やかな呼吸はもしかしなくても寝息・・・・・・??
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