Memory's Piece
「ふぁ~。相変わらず凄い部屋。」
波狼は、ソファーに座ってグルリと部屋を見まわしている。
ちなみに、頼兎はボク自慢のキングサイズのベッドでぐっすり。
あ、でも、若干魘されているからぐっすりとは言えないかな??
壁のパズル的な黄土色の模様に、モノクロ調の家具。
ふわふわな絨毯は、小さなサイズのものをボクがびっしり敷き詰めた。
全部ボクが集めた自慢の家具達だ。
「ホント、無駄に洒落た部屋だな。」
「凄いっしょ。ボクが全力を注いでコーデした部屋だもん。」
お気に入りの大きな猫のぬいぐるみ(ちなみに黒・白・三毛の三色揃い)に乗っかって、ボクは胸を張った。
ここまで揃えるのにかなりのお金を使ったんだ。
まぁ、狩りまくるボクにはお金なんて、有り余るほどにあるけど。
「・・・・・・ん・・。」
部屋についての談義をしていると、ベッドで眠っていた頼兎が唸り声をあげた。
「お、お目覚め??」
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