Memory's Piece
思考の海に溺れていたらしい頼兎は、ボクの言葉に不審そうに顔を上げた。
なんか、今日は尋ね返されることが多いな。めんどくさい。
もう、言い直してやる気、ないけどね。
「喜べ、ルーキー!
ボクが頼兎に狩りのMemory's pieceを教えてあげるんだからね?」
「.........は?」
「頼兎は、はろの弟弟子だ。
うん、じゃあご飯食べたらミッションもらいにいくよー!!
はろ、お前も手伝え」
「は、俺もかよ・・・・・・」
「え、ちょ、待っ!!」
波狼の文句も頼兎の制止の声も全部無視して部屋を出ると、いち早く立ち直ったらしい波狼がすぐさまボクの横に並んぶ。
「本気か??」
そう短く問いかける波狼にボクは満面の笑みを見せるのだった・・・・・・・。
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