Memory's Piece
敵の数は・・・・15・・・いや、17。
それと同じくらいの奴らが倒れているのは波狼が奮戦したからだろう。
つい、他人事のように眺めてしまって、ボクはペチンッと頬を叩いた。
人がなぶられる姿というのは見ていてついつい興奮してしまう。
それが自分だったら自殺もんだけど、他人だったら爆笑もんだ。
例え、波狼でも頼兎でもボクが未参加の戦闘でボロボロになっていくなら観察対象として面白いから大歓迎だ。
後でからかうネタになるし。
まぁ、死なれたら困るんだけど。
「このまま観察してたいとこだけど、ここでゲームオーバーになられたら、つまんなくなるしなぁ。」
急いで駆け付けたけど、意外とピンチ感がなく見えるのはボクはだけかな。
出ていって大暴れしたい気持ちと、このまましばらく待って二人がボロボロにされるのを眺めるのとどっちが楽しいかな?
二つを天秤にかけて、ボクは前者で行くことにした。
月夜見がボクをせかしてるし、ここは突っ込むべきでしょう。
・・・・なんだかえせ占いみたいな言葉だ。
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