Memory's Piece
思わずニヤついていると
「俺達を無視するな!」
と焦れたらしい雑魚がじだんだを踏んだ。
玩具を買ってほしい小さな子供みたいな感じで。
「あー、はいはい。」
頼兎と波狼を下がらせて、ボクはチャキンッと月夜見を光らせた。
どうにも雑魚は短気でいかん。
ボク的にはもうちょっと余裕を持ってほしいところだ。
「遊んであげるよ、雑魚さん達♪」
微かに馬鹿にした感を言葉に含ませながらボクは、前髪をかきあげた。
そう―――・・・。
この時のボクは余裕がありまくってて、油断をしてたんだ。
楽勝だって、気を抜いてたんだ。
だからボクを見る視線にも気がつかなかったし
奴らの企みにも気がつけなかった・・・・
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