Memory's Piece
・・・・・・ボクだと分かってたら来なかったのか。
「ふんっ。波狼が弱いからでしょ。ボクの無意識の気配消しさえ読めないなんて弱すぎ。」
「うっせー。お前が強すぎるんだよ・・・・・だいたい、」
「そんなことより、狼さん。迷子の子猫ちゃんを助けてちょーだい♪」
無理矢理、波狼の言葉を遮って言うとガックリと膝をつかれてしまった。
「・・・・・・子猫ってキャラじゃねーだろ・・・。」
「は??突っ込むとこそこな訳?」
ガックリ脱力した状態での波狼の呟きにボクは、はーぁとため息をついた。
あ、紹介遅れたね。
彼は波狼。迅風のウルフって二つ名を持つボクのこの世界での唯一の知り合い。
全てが狩りの対象であると認識してるボクにとっての唯一の獲物ではない存在でもある。
今はそこそこに力をつけて周りから二つ名をつけられてるけど、昔はひよこでボクが何度もイジメ・・・・いやいや指導してあげたんだ。
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