ボール
☆雅side☆
「絶対に次は勝とう!明日からはよりいっそう、厳しくいくぞ!」
絶対勝つ。
俺はいつもどおり、親友の横山大樹と部活にいっていた。
大「…お!トランペットの音がする〜…。ん〜この音好きだ。俺」
こいつたまにおかしな事ゆうんだよな〜。まぁ馬鹿だからな。(笑)
ポ〜♪
ん?
なんだこの音。
ピギャー
うっ。
めっちゃ耳に響く。
あんなの雑音じゃん。
雄「大樹、なんださっきの…」
大「あーあれってね、クラリネットっていって、さっきのはリードミス。よくある事らしいよ。」
雄「ふ〜ん。」
…って大樹詳しすぎだろ。
雄「何でお前しってんだ?」
「んぁ?あ〜俺の姉ちゃんクラリネットしてたからさ、よく家で吹いてんの聞いてたからさ。」
大樹の姉ちゃん吹奏楽だったんだ。
ポ〜ッ♪
おっ。さっきのだ。
クラリネットだっけ?
こっちはめっちゃきれいじゃん。
誰だろ…演奏してるの。
2年か、3年くらいかな?
その時、演奏してる女の子の顔がみえた。
その子は、どこかを寂しそうに見つめながら
ただ、ずっとひたすら曲を吹き続けていた。
綺麗というよりは可愛い。
背が低くてツインテールで先輩に話かけられた時に見せる笑顔がめっちゃ可愛い。
大「あれれれれー?雄也なーにみとれてんの?(笑)惚れた?あの子、1年の神崎華恋!可愛いよなあ〜。うちのクラスでも可愛いって評判でさ、皆狙ってるよ。」
可愛い…
とびぬけて可愛いわけじゃないけど…
なんか…
笑顔が…
たまに見せる寂しそうな顔が…
愛しい・・。
なんか惹かれる…
なんだろ…
この気持ち…