leave恋

1週間ずっと私は村上から逃げていた



理由は特になし



まぁ会いたくないから



今日はまた先生に課題を出され図書室に調べものをしようと向かっていた



「もう最悪だよー」



グチグチ言いながら図書室に入った



「ねぇしよ?」



「だから無理」



図書室に入ると男と女の会話が聞こえてきた


男のほうは聞き覚えのある声だった



「…村上?」



私はこっそり本棚の隙間から声のするほうを見た



「…村上だ」



私の目に写ったのは、村上が机に寄っ掛かり、女の人が村上の前に立っていた
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