恋光をさがして~番外編~
「は?」
何言ってるんだ、こいつ。
美鈴には好きな人がいるし、麻美にも・・そういう感情はない。
大切な友達だ。
美咲の奴、勘違いしてるな。
俺は誤解を解こうと、口を開いた。
「あのさ・・」
「春馬!・・喉渇いたから、お茶くれる?」
美咲は俺の話を聞きたくないらしい。
自分から聞いてきた癖に。
「わかった。ちょっと待ってろ」
俺は仕方なく、キッチンに言った。
理由は、美咲が泣きそうな顔で頼むから。
どこまで弱いんだよ、俺。
美咲の好きなミルクティーとクッキーを用意し、自分の部屋に戻った。