恋光をさがして~番外編~


「は?」


何言ってるんだ、こいつ。


美鈴には好きな人がいるし、麻美にも・・そういう感情はない。


大切な友達だ。


美咲の奴、勘違いしてるな。


俺は誤解を解こうと、口を開いた。


「あのさ・・」


「春馬!・・喉渇いたから、お茶くれる?」


美咲は俺の話を聞きたくないらしい。


自分から聞いてきた癖に。


「わかった。ちょっと待ってろ」


俺は仕方なく、キッチンに言った。


理由は、美咲が泣きそうな顔で頼むから。


どこまで弱いんだよ、俺。


美咲の好きなミルクティーとクッキーを用意し、自分の部屋に戻った。



< 8 / 73 >

この作品をシェア

pagetop