デスゲーム
それから三日経ったが、悠也は学校に来なかった。

既に警察に捜索願いは出したそうだが、未だに見つかってない。


「あいつまだいねえな。…ていうかお前、日に日にゲッソリしてきてない?」

「ああ、いねーなー。どこ行ったのかなー、あいつ。」


教室で話題を振ってみるが、川藤がヤバイ。おそらく精神、肉体共に。

噂だと三日前に俺と別れた後、ゲームセンター、喫茶店と、こまめに探しに行ったらしい。

どうせそれから不眠不休だろう。間違なく限界だな。


「放課後パスな。今は睡眠が必要」

「そんな事より体調管理しろ。欠席するのは良くなかったんじゃねえの?
…福家捜索は俺も協力してやるから、今日は無理にでも帰れ」


一瞬だけ歓喜の表情を浮かべたが、呻き声を上げて眠りに着いた。

少しだけ協力するか。俺も気になるし、こいつの元気ない姿久しぶりだ。


………


放課後になり、とりあえずいつもの理科室へ向かった。
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