デスゲーム
俺の記憶を探るが、覚えがない。いや、思い出した。沙弥の面影がある人と、確かに会っていた。
「今でも覚えています。隼人はこう言いました。
『そんなとこで何してんだ?迷子か?アナウンスなんてしてくれねえぞ?』と
その言葉は私に笑顔をくれました。困った私は恐る恐る訳を話すと、隼人は文句一つ言わずに探し始めました。
時間がないのに、必死に。自分の事みたいに。
私は
『もう落ちていいからあなただけでも間に合わせて』と言いました。
すると隼人は何て言ったと思う?それは…
『なら俺も落ちる。そん時は共倒れしような。仲間がいる方がいいだろ?』って言ったんだよ。
笑っちゃうよね。自分の進路もかかってるのに。
結局受験票は隼人が見つけてくれて時間には間に合いました。でも私はその時の隼人の優しさで、
あなたが好きになりました。
入学後私は隼人を遠くで見つめていました。気づかれないようにそっと。
委員長になったのも、あなたが風紀委員だと知ったからです。書類を配る時あなたに会えるから。
ずっとずっと好きでした。でもいつも緊張してなかなか踏み出せなくて。そんなこんなで約1年半が経ちました」
「今でも覚えています。隼人はこう言いました。
『そんなとこで何してんだ?迷子か?アナウンスなんてしてくれねえぞ?』と
その言葉は私に笑顔をくれました。困った私は恐る恐る訳を話すと、隼人は文句一つ言わずに探し始めました。
時間がないのに、必死に。自分の事みたいに。
私は
『もう落ちていいからあなただけでも間に合わせて』と言いました。
すると隼人は何て言ったと思う?それは…
『なら俺も落ちる。そん時は共倒れしような。仲間がいる方がいいだろ?』って言ったんだよ。
笑っちゃうよね。自分の進路もかかってるのに。
結局受験票は隼人が見つけてくれて時間には間に合いました。でも私はその時の隼人の優しさで、
あなたが好きになりました。
入学後私は隼人を遠くで見つめていました。気づかれないようにそっと。
委員長になったのも、あなたが風紀委員だと知ったからです。書類を配る時あなたに会えるから。
ずっとずっと好きでした。でもいつも緊張してなかなか踏み出せなくて。そんなこんなで約1年半が経ちました」