デスゲーム
ギイィ……バタン。
3メートルはあるであろう扉が不気味な音をたてて閉じた。
中は薄暗く、壁のロウソクの明りにより通路だと分かった。奥に扉がぼんやり見える。
「柊…ここ出た方がいいと思う」
嫌な予感がする。不意に、先導を行く柊が次の扉の前で止まった。
「ごめんなさい。怖かったら帰っていいです。…でも……桜井沙弥の…真実が欲しかったら来て」
そう言い残し奥の部屋に行ってしまった。俺から逃げるようにして。
なぜ柊が沙弥のことを?名前は絶対に言っていない。接点なんて欠片もないだろう。ん?接点…。
ピンときた。沙弥と福家の接点といえば、あの不理屈な死。それ以外は赤の他人だ。ということは、矢印に表すとこうなる。
福家←沙弥←柊
『←』は名前だけ知っている。
仮にこの3人があの事件に絡んでいるとしたら、……次に死ぬのは柊だ!
沙弥の真実と柊の救済。この扉の向こうにそれがあるかもしれない。
「上等…」
思いっきり扉を開けて部屋に入った。
中は赤、緑等の派手な色のライトが部屋を照らしていた。
3メートルはあるであろう扉が不気味な音をたてて閉じた。
中は薄暗く、壁のロウソクの明りにより通路だと分かった。奥に扉がぼんやり見える。
「柊…ここ出た方がいいと思う」
嫌な予感がする。不意に、先導を行く柊が次の扉の前で止まった。
「ごめんなさい。怖かったら帰っていいです。…でも……桜井沙弥の…真実が欲しかったら来て」
そう言い残し奥の部屋に行ってしまった。俺から逃げるようにして。
なぜ柊が沙弥のことを?名前は絶対に言っていない。接点なんて欠片もないだろう。ん?接点…。
ピンときた。沙弥と福家の接点といえば、あの不理屈な死。それ以外は赤の他人だ。ということは、矢印に表すとこうなる。
福家←沙弥←柊
『←』は名前だけ知っている。
仮にこの3人があの事件に絡んでいるとしたら、……次に死ぬのは柊だ!
沙弥の真実と柊の救済。この扉の向こうにそれがあるかもしれない。
「上等…」
思いっきり扉を開けて部屋に入った。
中は赤、緑等の派手な色のライトが部屋を照らしていた。